ろばのくつした (いつか晴れた日に)

試写会や劇場、DVDなどで鑑賞した映画の感想などをまとめています。おすすめDVDも紹介しています。

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◆悪人 #eiga

一部ネタバレに相当するかもしれない記述があるかもしれません、

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2010年9月11日(土)公式HP <評価80点>



監督: 李相日(リ・サンイル)

出演:
妻夫木聡 (清水祐一)
深津絵里 (馬込光代)
岡田将生 (増尾圭吾)
満島ひかり (石橋佳乃)
塩見三省 (佐野刑事)
池内万作 (久保刑事)
光石研 (矢島憲夫)
余貴美子 (清水依子)
井川比佐志 (清水勝治)
松尾スズキ (堤下)
山田キヌヲ (馬込珠代)
韓英恵 (谷元沙里)
中村絢香 (安達眞子)
宮崎美子 (石橋里子)
永山絢斗 (鶴田公紀)
樹木希林 (清水房江)
柄本明 (石橋佳男)

原作・脚本: 吉田修一

音楽: 久石譲



story:長崎在住の清水祐一は、博多で働く石橋佳乃と待ち合わせをしていた。しかし、待ち合わせ場所で佳乃は他の男の車に乗って行ってしまった。佳乃を追いかけた祐一は、福岡県の三瀬峠で彼女を殺してしまう。その後、長崎でいつも通りの日常を送っていた祐一は、以前出会い系サイトでメールをやりとりしていた馬込光代という女性と会うことに。ホテルでお互いを求めあった後で、祐一は光代に佳乃を殺したことを告白するのだが…。



■監督は、「フラガール(2006)」の李相日

■原作・脚本を手掛けたのは、1997年「最後の息子」で文學界新人賞を受賞しデビュー。2002年に発表した『パレード』にて、山本周五郎賞受賞。同年2002年発表の『パーク・ライフ』にて芥川賞を受賞した吉田修一。

■主演の清水祐一役は、「ジョゼと虎と魚たち (2003)」、「涙そうそう (2006)」、「ザ・マジックアワー (2008)」の妻夫木聡

「ウォーターボーイズ (2001)」から一躍人気を得て、爽やかな笑顔が印象的な好青年のイメージで売って来た彼が、「ノーボーイズ,ノークライ (2009)」では、今までの清純派好青年のイメージから脱却を図った感がある妻夫木聡でしたが、本作では、さらにそこからステップアップして、幼少の頃に受けた心の傷を抱えたまま心の闇を引きずって生きて来た深い深層心理に起因する、ダークな人間像を淡々と見事に演じきっていました。

■共演の馬込光代役は、「踊る大捜査線 THE MOVIE (1998~2010) 」シリーズ、「博士の愛した数式 (2005)」の深津絵里

妻夫木聡とは「ザ・マジックアワー (2008)」以来の共演ですね。深津ちゃんと言えば何と言っても国民的人気映画「踊る」シリーズが代表作ですが、「博士の愛した数式 (2005)」では、事故で記憶障害を負った数学博士との温かな心の交流を描いた子持ちの家政婦役を、しみじみとした温かさで好演していたのが印象的でした。

本作では、家と職場を行ったり来たりするだけのまじめで地味な性格のOLから、たまたま出会い系で連絡を取って出会ってしまった男を愛した事によって、一日でもいいから一緒に居たいと大胆にも一緒に逃げて欲しいと願ってしまう女を好演していました。



私たちは、日々ニュースで見るような凶悪な事件の裏側で起こっているさまざまな出来事や事実を知らずに、こんなひどい事をする犯人は、どんなに凶悪な人間なんだろうと、結果だけを見て決めつけてしまっていると思います。

どんなに凶悪な犯人だって、人間は初めから悪人で生まれてくる人はいないのだと考えさせられるのです・・・

人間には天使と悪魔の心が常に存在して、育って来た環境とか、さまざまな運命に翻弄されることによって、人生が突然変わってしまう危険性があると言う事は、決して人事ではないような気がしました。

年寄りなど弱者を平気で騙す詐欺を生業としている社会の悪、自分の子供を置き去りにして捨てる悪、自分の思うようにいかないストレスを子供や年寄りなどの弱者にぶつける虐待などの悪、また法の下では裁けない、平気で周りの人を傷つけているのに気が付けない自分勝手な悪、裕福で我儘に育てられて人を人と思わない傲慢な悪、知る権利がエスカレートした結果、身内が犯してしまった罪の謝罪を得るため家族を追い詰める行き過ぎた報道の悪・・・

世間には、大小を問わず法の下裁けない本人が知らずに結果的に犯してしまっている悪が、少なからずあるのかもしれない。

自分が悪気もなく何気なくした事や言ったりした事で、誰かを傷つけたりする事って、きっとあるのだろうなとも思う。


主人公の祐一は、一見どこにでもいる青年。

しかも、大人しいけれど不平も言わずに育ての親である祖父母の面倒も見る健気な青年だった・・・・

そんな彼の運命を狂わせてしまったのは、ある意味、二人の身勝手な女だったのかもしれない・・・

彼が最期に取った行動において、賛否両論があるかと思いますが、私には、彼の光代に対する最大の愛だったのではないかと思った。


ラストに言った光代の台詞で、一途な女光代の性格を知った上での祐一の思いやりが実った瞬間だったと・・・
出会う順番が違っていたら・・・そう悲しく感じた。




ただ、それだからと言って、昨今ニュースを賑わす事件の凶悪犯人がすべてそうだとも思えない。
身勝手な理由で、なんの罪もない人の人生が絶たれたり、狂わされたりすることって、やはり許されるべきものとは思えない。


世の中の全部の事が本作のようなものに当てはまるとは思わないが、きっと、こんな悲しい運命に転落してしまう不幸は存在するのだろうなと考えさせられた。




因果応報な部分もあるのかもしれない、何が悪くて、誰れが悪くて・・・・



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