ろばのくつした (いつか晴れた日に)

試写会や劇場、DVDなどで鑑賞した映画の感想などをまとめています。おすすめDVDも紹介しています。

08月« 2017年09月 /  123456789101112131415161718192021222324252627282930»10月

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

◆西の魔女が死んだ 65点


2008年6月21日(土)公開 公式HP

監督 : 長崎俊一
出演 : サチ・パーカー /高橋真悠/りょう 他

■監督は、長崎俊一。

■主演は、シャーリー・マクレーンの実の娘で、大学卒業後はフライト・アテンダントをしていたが母の影響で女優の道を歩み始めたサチ・パーカー。 親日家で知られる両親がつけた本名は(幸子)Sachiko Parker。 日本に11年間の在住経験を持ち、 日本語が堪能です。

サチ・パーカー演じるおばあちゃんの孫マイを演じるたのは、オーディションで見いだされた高橋真悠。仙台のエージェントに所属し子役としての映画出演は本作が初めてです。

■マイの母親役で数々のTVトレンディドラマでは常連的でよくお見かけする独特の個性を持つ、りょう。「クワイエットルームにようこそ (2007)」では、ロシア映画を思わせるような注射を片手に暴れる患者を冷静に処理する看護婦役で良い味出していましたよね~コメディもできるんだ~っと思っちゃいました(笑)意外にはまってました。


Story : 中学生になったばかりのまいは学校へ行くのが嫌になり、ママの提案でおばあちゃんのもとでひと夏を過ごすことになる。魔女の血筋を引くというおばあちゃんの暮らしは自給自足。野菜やハーブを育て、昔ながらの知恵を活かしながらの生活は、まいにとって新鮮に感じられた。課された“魔女修行”は、早寝早起き、食事をしっかり摂り規則正しい生活をするというもの。そんな暮らしは、やがてまいの心にも変化を起こさせるのだった…。


映画終了後に長崎俊一監督のティーチ・インがあり、監督の人柄に触れさせていただき、映画の裏側のエピソードを聞くことが出来てたいへん楽しい試写会でした。

学校になじめずに悩む中学生マイが学校を1か月お休みすることにして、白樺の木の生い茂る森の中に住む祖母のもとにやってくるところから始まります。

前半は、白樺の木が見えたので、軽井沢かその周辺かな~っ?と想像しながら見ていましたが、撮影場所は清里だそうで、全体的雰囲気としてはものすごく癒され、思わず深呼吸しながらゆったりと流れる映像からうかがえる長閑さを味わいながら観ていました。

マイは感受性の強い子なので、納得のいかない同級生との付き合い方に悩んでいて、中学に入ってすぐになじめないと感じ、学校に行かないと言い出したのです。

このストーリーは自分自身の心の解放と、自ら、ぶち当たった壁にたいして向き合い答えを模索していくマイの心の成長のストーリーなのです。

おばあちゃんは、マイにとってすべてを受け入れてくれ、惜しみない愛を注いでくれる一番の理解者でした。

常にマイの気持ちを尊重し、悩みについて答えをすぐに出してあげるのではなく、自分でみつけられるように様々な解決へのヒントを与えてくれ、のどかなスローライフでの生活の知恵を教えてくれたり・・・・

nishino1.jpg



だから、いつもマイが 「おばあちゃん大好き!」と叫ぶと、おばあちゃんからはいつも 「I know 」と言う答えが返ってくる。

ワイルド・ベリーの畑で摘み取って作った木イチゴジャムや洗ったばかりのシーツをラベンダー畑の上に広げて干したり、とにかく緑の美しいさわやかな風を感じる映像に思わず深呼吸をしながら癒される映画でした。


この映画を見て感じたことは、マイは感受性が強いだけではなく自分の意志が強く、自分自身のみならず周囲のことも冷静に分析できる子だなと・・・

なぜ学校になじめない・・とか、学校に行くのが嫌になったことへの自分自身の心理を冷静に分析していて口に出して説明できるからです。

マイは自分自身で自分が病気だからと・・・口にするシーンがありました。

普通なら自分自身の気持にも、自分の周りの環境にも「なぜ?、どうして?」と、その答えがわからなくてその混沌とした思いに苦しむものだからです・・・

ある意味完成された答えがそこにあってストーリーが進んでいく気がしました。

それは、どちらかと言えば大人目線なのですよね。

そして、どんな時にもマイに対してその大自然の森のような優しい包容力で的確なアドバイスができるおばあちゃんは、たった一人でイギリスからやってきた元英語の教師という設定からも納得できるところでした。

そして、唯一マイが子供らしさを感じさせた、近所のゲンジへの嫌悪感。

私も自分のテリトリー意識が強いタイプなので、マイが感じた、自分の心地よい環境に入り込んでくる感じの悪いゲンジの存在や言動に嫌悪感を抱く気持に、ものすごく共感を持ちました。

そして、その嫌悪感が頂点に達しておばあちゃんに訴えたとき、それまでどんなことでも受け入れてくれていたおばあちゃんに頬を殴られてしまいます。

殴ったおばあちゃんの心はマイ以上に痛かったのでしょう、その眼は悲しい涙であふれていました・・・・

 また、この映画の中でマイがトラウマになっていた疑問。

「死んだらどうなるのか」という死後の世界の疑問って、誰もが一度は悩んだ事があるのではないかと思いますが、死んだ人からは聞かせてもらうことが出来ないので、実際の話誰も知らないけれど、生きている限り誰にでもいつか必ず訪れる死。その後どうなっちゃうの?という疑問に対してもおばあちゃんは、ひとつの答えをマイに示してくれます。

そして、自分が死んだらマイに知らせるね・・・とも。

深呼吸したくなるような癒される映像やサチ・パーカー演じるおばあちゃんとか、とっても好きな作品でした。

 原作に忠実にこの映画を撮ったと監督さんはおっしゃっていましたので、ある意味原作も読んでみたくなる作品でもありました。



人気ブログランキングへ 


西の魔女が死んだ [DVD]西の魔女が死んだ [DVD]
(2008/11/21)
サチ・パーカー高橋真悠

商品詳細を見る


フォレスト・ストーリー~Sound Scape from 映画「西の魔女が死んだ」フォレスト・ストーリー~Sound Scape from 映画「西の魔女が死んだ」
(2008/04/10)
サントラ

商品詳細を見る


西の魔女が死んだ (新潮文庫)西の魔女が死んだ (新潮文庫)
(2001/07)
梨木 香歩

商品詳細を見る
スポンサーサイト

テーマ:DVD情報 - ジャンル:映画

*** COMMENT ***

コメントの投稿

管理人にだけ読んでもらう

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。