ろばのくつした (いつか晴れた日に)

試写会や劇場、DVDなどで鑑賞した映画の感想などをまとめています。おすすめDVDも紹介しています。

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◆告白 85点 #eiga #movie #cinema #kokuhaku

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2010年6月5日公開 公式HP


監督・脚本:中島哲也

原作:湊かなえ

出演:
  松たか子 (森口悠子)
  岡田将生 (寺田良輝/ウエルテル)
  木村佳乃 (犯人Bの母)
  1000人のオーディションから選ばれた37人の13歳
  (少年A/渡辺修哉)・(少年B/下村直樹)・(少女A/土屋綾香)

story:009年本屋大賞を受賞した湊かなえのミステリー小説を、「下妻物語」の中島哲也監督が松たか子主演で映画化。共演に岡田将生木村佳乃。ある中学校の1 年B組の担任を務める女性教師の森口は、愛娘を学校のプールで殺害される。警察は事故死と判断するが、森口は犯人はクラスの中にいると生徒たちに告げ、復讐の鬼と化していく。


■監督は、「下妻物語」「嫌われ松子の一生」「パコと魔法の絵本」の中島哲也監督。

■森口悠子先生役は、「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」で第33回日本アカデミー最優秀主演女優賞を受賞した、松たか子

■新人教師役は、「重力ピエロ」「僕の初恋をキミに捧ぐ」の岡田将生

■少年Bの母親役は、「失楽園」で第21回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した、木村佳乃。「キラー・ヴァージンロード」では、一皮むけた演技が新鮮でした。


世界最速で鑑賞させていただきました。その時の様子はこちらです☆



以前、渾身を込めて書いた感想が、IE8の突発的なエラーで保存をかける前に強制終了してしまって、全部消えてしまったために、二度と同じ感想は書けないのですが、また、しばらく経ってからの記憶に残る自分での印象で、気持ちを新たに書きたいと思います。だから少し忘れてしまっている部分もあるかもしれないので、思い出し次第付け加えながら書いていきたいと思います。

まだ、試写も予定されているのでもう一度観たいと思ったのですが、ほかの未見な作品の試写と日程がダブってしまっているので、断念しました。公開されたら劇場に観に行くつもりです。

原作も読みたいと思っていて、1週間以上前に読み終えているのですが、もう一回映画を観てから書こうと思っているうちに、ぼつぼつ試写で観たというつぶやきも見え始めてきたので、もう書き始めていいかな~っと思い書き始めました。



初めに言いたいのは、この映画が、涙の感動を呼ぶ!とか、恐怖をそそるホラー的要素とか、見るべき良い映画!とかのくくりで形容出来る単純なジャンルの作品でないと言う事です。

もちろん、作品内で起こる出来事は、実際にあってはならないフィクションと捉えての作品評価と言う点で読んでいただきたいと思います。


鑑賞直後は、思わずtwitterで邦画の中で、私の今年NO1とつぶやいてしまった感動は今でも忘れられません。

映画の鑑賞後に、原作者の湊さんや中島監督、主演の松さんのトークショーもあって、とても有意義な時間を過ごさせていただきました。

この三人の会話を聞いていると、ほんとに感性の鋭い天才の頭脳が集結して、その相乗効果をもたらせて出来上がった作品だと痛感します。

通常何百ページにもわたる原作を、2時間前後の映画という短い時間の中に収めるために、その世界観が別物になってしまったり、原作の良い要素がうまく描ききれなくて原作のファンから反感を買ったりと言う事は多々ある事ですが、本作に限っては、ほんとに難しいと思われる世界観を、原作を超えた表現と、それに加味された映像マジックを交えて表現されている点がすばらしいです。

また松さんの演技が猟奇的路線に走ってしまえば、きっとこの作品は単なるB級ホラー作品となってしまったかもしれません。

それが、中島監督の手によって、また、松さんの演技によって原作の良さからさらにスッテプアップした作品となったと思います。


人間の中には、生まれつき天使と悪魔の要素が混在し、感情をつかさどり、行動して行くものですが、客観的に見える出来事と物事の本質とは、実はずれがあって、それぞれの視点から見た事実とは多少違うものなのです。そんな事を鋭く抉り出したのが、原作『告白』。


幼少期の家庭環境が人の人格をある程度決定し、学校などの集団生活によって切磋琢磨され大人になっていくのです。

家庭が最も人間の人格形成に重要である事は言うまでもありませんが、その次に重要なのは体の成長と脳の発達に伴う変化とともに不安定になる思春期を過ごす学校と言っても過言ではないのです。


その思春期の始まりである中学の1年B組が舞台となります。

そこは、どこにでもありがちな教室の一風景、生徒達が牛乳を飲みながらガヤガヤと好き勝手に騒ぎながら、まとまらない感じの春休み前の終業式のホームルーム。

『厚生労働省・全国中高生乳製品促進運動』のモデル校になっていたため支給されていた最後の牛乳を飲み終え、空き箱を回収してから、学校から去る事になった松たか子演じる担任の森口の最後の挨拶から始まります。


ありがちな風景・・・・、担任の話などお構いなしワイワイがやがやまるで聞く気がないような生徒達。


そんなクラスの様子など気にもかけない様子で、淡々と最後のホームルームで話をはじめるところから始まります。

ここで感情むき出しに静かにさせようともしない、見下げたような話し方をする、松たか子扮する森口先生。


そんな普通じゃない異様な雰囲気は、ここから作り続けられて行くのです。


原作では、第六章からなっていて、同じ一つのストーリーをそれぞれの視点から描かれているので、すでに出来事は第一章で、ある程度見えてくるのですが、それぞれの立場から見るひとつの出来事は、客観的に見える現象からは少しずつ違っていて、全部の立場から見てから全貌が見えてくる。

それを映画の客観視するひとつの立場から作るはとても難しい事ではないかと思いますが、それをこの完成度の高さで、プラスアルファーな内容を作り上げてしまうのは、監督の手腕に加えて、松たか子の演技力に尽きるという感じがしました。

人間は、学校や社会に属する事で、大人になるにつれ、自分が傷つく経験や、人の痛みを感じる経験を通して、良い事、悪い事、すべき事、すべきではない事の、モラルに関する部分が熟成していくものなので、ある意味、本音と建て前を使い分けて、生きて行く事を覚えていくのです。

私は、世の中はそれによって秩序が生まれ、人は、欲望と我慢の葛藤の中で悩みながら成長していくのだと思っています。

殺人を犯しても少年法に守られた13歳以下の少年少女、その中で起こり絡まって行く4つの事件。そして娘を殺されても裁きを与えることが出来ない世の中に落胆し、自らのやり方で巧妙に裁きを下そうとする教師。


また、この作品で面白いと思われるのは、通常言ってはいけない、してはいけない事をしている事よりも、いわゆる世間的にすばらしい行為を行う熱血教師が、まるで馬鹿みたいな行為のように見せるシニカルさです。

熱血教師物語は、映画に限らずTVドラマなどでも数多く作られていますが、この通常もっとも正常な人がこの物語から、まるでピエロのように理不尽にはみ出していくところに、なにが当たり前でなにが普通じゃない事なのか、押しつけの正義の残酷さをも示してしまうところでしょうか。


本作は、登場する主要な人物たちの、それぞれの本音の部分にを鋭く切り込んでいく作品です。その本音を引き出すために巧妙に練り込まれた原作もまたすばらしいのです。




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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

◆孤高のメス 80点 #eiga #movie #cinema #kokou

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2010年6月5日(土)公開 公式HP


監督:成島出

脚本:加藤正人

原作:大鐘稔彦孤高のメス」シリーズ 幻冬舎文庫 全10巻

出演:
 堤真一(当麻鉄彦)
 夏川結衣(中村浪子)
 吉沢悠(青木隆三)
 中越典子(大川翔子)
 松重豊(実川剛)
 成宮寛貴(中村弘平)
 矢島健一(村上三郎)
 平田満(島田光治)
  余貴美子(武井静)
 生瀬勝久(野本六男)
 柄本明(大川松男)


story:現役の看護師でありながら病院内で適切な処置を受けられずに急死した浪子。彼女の葬式を終えた息子で新米医師の弘平は、母の遺品の中から一冊の古い日記帳を見つける。そこには、看護師としての様々な日々が綴られていた――。1989年。大学病院に依存し、外科手術ひとつまともに出来ない体たらくの地方病院、さざなみ市民病院。そこへ、ピッツバーグ大学で高度な外科医術を身につけた医師・当麻鉄彦が第二外科医長として赴任する。院内の旧態依然とした慣例に囚われず、患者のことだけを考えて正確かつ鮮やかに処置を行う当麻。彼のひたむきな姿勢は周囲の反発を招く一方、腐敗した病院に風穴を開け、オペ担当のナースとして当麻と一番身近に接していた浪子も仕事への情熱を取り戻していくのだった。そんなある日、市長の大川が末期の肝硬変で搬送されてくる。当麻は、大川を救済する唯一の手段だが日本の法律ではまだ認められていない脳死肝移植を施すことを決断するが…。


■監督は、「フライ,ダディ,フライ」、「クライマーズ・ハイ 」の成島出

■外科医当麻鉄彦役は、「姑獲鳥の夏 」、「地下鉄(メトロ)に乗って 」、「容疑者Xの献身 」、「クライマーズ・ハイ 」の堤真一

■中村浪子役は、「歩いても 歩いても 」の夏川結衣

■浪子の息子、中村弘平役は、成宮寛貴。



現職医師・大鐘稔彦によるベストセラー小説を映画化です。


母の遺品を整理している時に見つけた日記に書かれた日々からストーリーは語られていきます。


余貴美子さんを起用した段階でこの作品は成功です。っと常々余貴美子の演技は職人技と感じています。今回も大変すばらしい演技を見せていただきました。



原作が、現役の医師大鐘稔彦の小説と言う事もあってか、病院でのシーンは、常にリアルに満ちていました。

当麻役の堤真一さんは、実際の医師用のDVDで勉強したり、実際の手術に立ち会ったりと医術現場を研究しつくして撮影に臨んだのだそうです。

そして、カメラワークも実際の医師の目線での手術シーンを描くために、特殊造型チームの作成したリアリティあふれる臓器で撮影されているとのことです。と言っても内臓は実際あまり見たことはないですが(笑)なんかとってもリアルでした。


「看護婦という仕事が嫌でたまらない」
「後味の悪い手術ばかり・・・」

シングルマザーで子供を育てて来て、保育園に預ける事が出来るようになった為か、看護師の仕事に復帰した浪子がしたためた日記は、そんな言葉から綴られているのです。


大学病院に比べて設備の整わない市民病院では、お粗末な手術をして失敗したときは、寿命だったとか、手遅れだったと言う事で済ませてしまったり、市民病院では手におえないから大学病院に搬送する決まりになっていると言う、現場の悪習が蔓延していたのです。


そんな市民病院にやって来る当麻は、アメリカピッツバーグ大学からやって来た敏腕外科医で、何よりも目の前の患者の命を救う事を大前提に考え行動する当麻の真摯な姿勢に、周りは圧倒され感動し、彼の手術に関われることを喜びとし始め、自らの技術も彼の手術に真剣について行こうとするのです。


あまりにも当麻という存在が、あたかも聖職者のごとく穏やかで常に医師としての信念による真摯な姿勢で立ち向かう人物像は、理想的過ぎて現実離れしているかのように感じたりもします。

だけど、その一方で、自分が病気になった時に、やはりこんな医師がいたら、誰しもが、どんな事をしてでもこの医師に看てもらいたいと思うに違いありません。


昭和から平成に移り変わった時代、まだ脳死が死と認められていなかった時代に、責任を一切自分でかぶるとし、肝臓移植を敢行しようとする孤高のメスが、切り開く確かな未来へのステップが描かれていました。


原作者である現役医師の大鐘稔彦も、きっとこんな医師像を理想として思い描いているに違いないと感じました。


当麻医師を見ていたら、ふとシリーズで放送されていた日本のドクターを紹介するドキュメンタリー番組で紹介された、「神の手」と称賛される世界最高の脳神経外科医・福島孝徳ドクターの事を思い出しました。


医師免許を持たない偽医師や誤診や医療ミスのニュースが時々流れて来ますが、当麻医師のようなドクターが日本にもたくさんいる事を信じたいですね。

堤真一さんの演技は、腕があって、その腕に溺れることなく常に控えめな人格で、それでいて、周りに囚われない正しいと信じる信念に基づいた行動力を発揮するヒーローのようでとってもカッコいいです。


小道具にも凝っていて、医師としての信念を貫いていくことだけに真摯に向き合って来た医師当麻は、そういう生き方を疎ましく思う医療機関を転々として来たのだろうか、彼が赴任して来た市民病院に持って来たスーツケースはボロボロで、そんな彼の人生を物語っていました。

そして、母の日記によって、誰かのために繋ぐ命と、その命の為に救われた命のストーリーを知り、「人間はみんなつながっているんだなと思った」と言った浪子の一人息子弘平の言葉が、真新しいスーツケースを引いて来たシーンに表されていたと思いました。





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◆告白 (世界最速試写会) 85点

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2010年6月5日公開 公式HP


監督・脚本:中島哲也
原作:湊かなえ

出演: 松たか子
岡田将生
木村佳乃

story:009年本屋大賞を受賞した湊かなえのミステリー小説を、「下妻物語」の中島哲也監督が松たか子主演で映画化。共演に岡田将生木村佳乃。ある中学校の1 年B組の担任を務める女性教師の森口は、愛娘を学校のプールで殺害される。警察は事故死と判断するが、森口は犯人はクラスの中にいると生徒たちに告げ、復讐の鬼と化していく。


■監督は、「下妻物語」「嫌われ松子の一生」「パコと魔法の絵本」の中島哲也監督。

■森口悠子先生役は、「ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~」で第33回日本アカデミー最優秀主演女優賞を受賞した、松たか子

■新人教師役は、「重力ピエロ」「僕の初恋をキミに捧ぐ」の岡田将生

■少年Bの母親役は、「失楽園」で第21回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した、木村佳乃。「キラー・ヴァージンロード」では、一皮むけた演技が新鮮でした。


2010年本屋大賞授賞式のプレイベントとして4月20日(火)TOHOシネマズ六本木で開催。

授賞式のプレイベントとして、坂上みき司会による、スペシャルゲストの中島監督、主演の松たか子、デビュー作にしてベストセラー小説となった「告白」の作者で2009年に本屋大賞を受賞した、湊かなえによるトークショーがありました。



インタビューの中で松さんが、じっくり自分の中で温めて、そのあとまわりにのみなさんに広めてくれたらうれしいです。っと言っていたので、感想はしばらく温めて書こうかと思います。


ただ、この作品は切り口が鋭利な衝撃作と言う賛辞がぴったりだと思いました。


私は今年のアカデミー賞ノミネート作品の中では「プレシャス」>「「アバター」>「幸せの隠れ場所」と言う感じでした、本作を見てこの3作品を上回る出来に驚愕しました。

原作も合わせて読みたい作品です。

ちなみに、2010年本屋大賞に、『天地明察』冲方丁著(角川書店)が決まりました。


感想を書きました。こちら




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「ザ・コーヴ/THE COVE」オスカー受賞の波紋

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長編ドキュメンタリー賞「ザ・コーヴ/THE COVE」(ルーイー・サホイヨス/Louie Psihoyos監督)
* 日本語のトレイラーが見られます

「大ヒット・ドラマ”わんぱくフリッパー”でイルカの調教師として活躍後、イルカ保護に目覚め、世界中でイルカ救済の活動を続けるリック・オバリー氏に密着、日本で行われているイルカ漁の実態と女優ヘイデン・パネッティーアやイザベル・ルーカスの参加で大きな話題となった抗議活動の模様を記録した作品」


The Save Japan Dolphins Campaign、Earth Island Institute という環境保護団体の支援のもと製作された「ザ・コーヴ/THE COVE」は日本の和歌山県太地町のイルカ漁を告発したドキュメンタリー?。

この作品がオスカーを獲得した事で、日本人である私たちでさえ知らなかった現実を公にし、良くも悪くも、多方面にわたって波紋を呼ぶきっかけともなったのです。


ひとつには、米軍の辺野古の基地移設問題。アメリカにとっては、自分たちの立場に矛盾が生じ、これにより日本の捕鯨やイルカ漁に反対できなくなる。ましてや稀有な絶滅危惧種のジュゴンが生息する地辺野古への基地建設など言語道断な事でもあるからですね。


また、この映画の製作方法には問題があり、到底ドキュメンタリーと呼べるレベルのものでなく、取材されたものも事実とは異なる先にシナリオありきのご都合主義で歪曲に編集された部分もあるという言う。必然的にこの映画を見たものが捕鯨やイルカ漁に対して残酷さをアピールして抗議の目を向けるようにあおっていることは確かのようだ。

太地町の住民たちもこの映画のオスカー受賞に対して不快感をあらわにしている。

読売新聞の記事によると、太地町の三軒一高町長は、「映画を見たが、ドキュメンタリーなら事実を伝える必要があるのに、まずシナリオありきで作為がある。漁の伝統無視した映画が受賞したのは極めて残念」と批判したと、ある。


古来の伝統と食文化の違いというものが、簡単に一方的に有無も言わせず否定や抗議されるものであってはならない。

たとえば愛玩動物として愛されている極めて身近な犬でさえ、食べる国があると言う、クジラやイルカよりもっとびっくりする食文化だと思う。

今、その放蕩ぶりが取りざたされる「シー・シェパード」の海賊にも似た暴力行為を行うものの言い分は、青少年が路上生活者を襲ったりするような、極めて勝手で未熟な思想そのものだ。(喩はちょっと違うような気がするが、稚拙なという点で似ている)

「シー・シェパード」が拠点とするオーストラリアでさえ、増えすぎたなどの理由でカンガルーを大量に虐殺しているというではないか・・・・自分たちのことは棚にあげたままではないか。

それを生きるために食べる・・・というものなら鯨やイルカと同じ理由ともいえるが、そうではないではないか!邪魔だから殺しているにすぎないのだから。

人間は身近にあるものを狩や捕獲して食べてきたのだから、島国である日本が周りの海で生息する魚や鯨を取って食べてきたことは当然のこと。



世界中どこにでもある食文化の問題の一つということであって、毛皮や象牙やツノを捕る密漁とはわけが違う、古来からの伝統文化なのだかから。

豚や牛や鳥は良くて、鯨は残虐・・・・、カモやウサギは良くて、イルカは残虐。どの食用家畜も食肉にされる場面を映像にしたら、どれほど残虐なものか。

どこに線引きするのだ・・・

かわいいかかわいくないか??養殖するかしないか?知能指数で決めるというか(失笑)呆れてものが言えない・・・



少し前に公開された実話にもとづいた妻夫木聡主演の映画「ブタがいた教室(2008)」

子供たちが学校で飼っていた豚を食べるか食べないかを子供達に考えさせるテーマの映画だった。そんな繊細な問題に真摯に向かおうとする教師と生徒たちの優しさに心が痛む良い作品でした。

この映画を作った人たちに見せてあげたい・・・



食肉化された家畜はおいしく食べて、自分勝手にカワイイ動物を殺すのは残虐と決めつける線引きはどこなのだ!


「シー・シェパード」のメンバーや支援者は全員動物の肉は食べないのだろうな(笑)全員完全なる菜食主義になってからものを言えと言いたい。


とは言え、時代の流れには逆らえないのも事実で、絶滅に瀕する動物を保護していかなければいけないのも人類の義務であるともいえるのは確かだ。

世界中の誰だって、捕鯨漁をする人たちだって、鯨が絶滅することは決して望んでいないのだ。

かく言う私も鯨やイルカは大好きだ。

だからと言って、好きだ嫌いだの線引きで、残虐かそうでないかなんって決められるべき時限の問題ではない。

日本でイルカを食用としている人たちがいるのは、確かに知らなかった・・・でも、世界中で犬を食べる人がいようが、猫を食べる人がいようが、自分たちの生きて来た生活習慣になかっただけで、それを抗議する権利もないと思う。

ましてや、それを口実に人間として間違った行為で悪行をして、あたかも英雄気取りの人たちの後押しをするようなことに使われるこんな映画の存在は断固許せない。



本作の監督である、ルーイー・サホイヨス監督は、日本で本作品を配給予定の映画会社アンプラグド社を通じて、「私たちにとって、イルカ漁がなくなりこの入り江が本来の国立公園として日本人の手に戻った時が、本当の受賞の日だと思う」と語っている。

しかし、考えてみてほしい。イルカ漁を古来からしてきた人々も、イルカをかわいいと感じ、減らさないでほしいと願う人たちもみんな同じ日本人。

その言葉が、捕鯨反対のブームによる名声狙いの張りぼての大義名分ではなく、本心からの言葉だったと仮定しても、あなた方におせっかいをされるべき問題もでもない。と声を大にして言いたい。

また、同じ言葉を訳したと思える別の記事を見つけた
『「全てのイルカ達が日本人から解放され、この入り江が殺戮場から元の大自然へと戻る日が来たとき、私にとっての本当の賞になるでしょう」』

翻訳の仕方でこうもニュアンスが変わるものなのか・・・


ルーイー監督は、この映画は日本人に対するラブレターだと言ってるらしい(笑)裏に髑髏マークの付いたラブレターなんていらないのだ。


マット・デイモン主演で公開される映画「グリーンゾーン」で込められているたった一つのテーマと同じように、自分の私利私欲のために正義平和を大義名分として掲げ、中東を支配しようとして来たアメリカと同じだ。グリーンゾーン
の劇中の言葉を借りれば「あんたたちにこの国のことは決めさせない」

・・・そう言ったら、大げさなことだろうか・・・・


【映画はスタッフが立ち入り禁止区域に侵入し、隠しカメラを設置して撮影された。漁師たちが入り江に追い込んだイルカの群れを鉄の棒で突いて海面が真っ赤に染まる場面などが映し出されている。

太地町漁協は「映像は昔のもので2年前からイルカが苦しまない方法で行っている。スタッフは現在のやり方も知っているのに自分らの都合のいいように取り上げている」と憤る。

映画の中には「(組合員を)ジャパニーズマフィア」「漁協は隠蔽(いんぺい)するためにイルカの肉を鯨肉として販売している」など事実に反するものも含まれており、町や漁協は信頼を著しく失墜させたとして配給会社などに抗議している。

 イルカは「鯨類」に分類され、国際捕鯨委員会(IWC)の管轄外。太地町での追い込み漁は漁業法に基づき県の許可を得て期間を定めて実施され、同漁協では「適法・適正に行っているもので何ら違法な行為はない。(産経ニュースより)】


【初夏をめどに全国30館規模を公開予定。公開前にはシホヨス監督らを来日させる予定もある。しかし、一部では撮影の際の不法侵入などで監督に逮捕状が請求されているという報道もあり、「事実関係を確認中」としている。(デイリースポーツオンライオンより)】


【映画の記者会見場で交わされた、オバリーと報道陣との質疑応答で研究者の男性が質問をした。映画のなかでは、イルカの肉に含まれる水銀について監督からインタビューを受けている「この映画に出ている者です。科学的な映画を作るという話だったから、私は取材を引き受けた。それなのに、事前に聞かされていたのとかなり内容が違う。これはどういうことなのか」(yahooより)】



ドキュメンタリーと銘打って、盗撮や現在は行ってないのを知っていながら、都合のいいところだけを故意に残虐性を誇張するために使用したり、シナリオ通りに切り張りした映画がドキュメンタリーと言えるのだろうか、日本人に限らず、世界中の人たちすべてが、正しい目と真偽のほどを見極める正しい良識を持つべきだと思う。

イルカ好きのための妄想映画とする感想を持つ海外メディアも多い。

日本ではまだ公開されていない為、未見なので、けして、一方的にこの映画の良し悪しを語るつもりはない、「シー・シェパード」の海賊行為にせよ、やり方にモラルを問いたい。だた、それだけ・・・・。

私は、こんな映画は見るつもりはない。こんな映画を見ることで、強引で姑息なやり方をも辞さない間違った団体に加担することになってしまうからだ。



密漁、虐殺と食用捕獲漁とは違う!そこには保護の観点と食文化との話し合いによる和解が必要だと思う。



ただ、本作の中で語られているらしいゴンドウクジラが水銀に汚染されているとする問題は興味深い。安易にすべてが正しい情報とは思わないが、問題なのは、鯨生息地に水銀を垂れ流している張本人はだれなのか、鯨が汚染されているなら、その海域にいるすべての魚が危ないという事になるんじゃないだろうか。



保護の観点から言うのであれば、生きている鯨やイルカが汚染されているのは放っておいて、漁するのが残虐だ…なんて言ってる場合じゃないではないか、鯨やイルカが大切なら、水銀を垂れ流す張本人を探してやめさせなさいよ

鯨とイルカを食べるなと言及しているが、それなら同じ海に住む魚全部食べられないんじゃないの?海はつながっているのだから!


ぜひともこの点を科学的に解明して、この盗撮映画の是非を証明してほしいと思います。


そして、この盗撮行為によって、不本意に全世界に公開されてしまったあどけない笑顔の子供たちの未来に差した陰、太地町の方々の人権を取り戻してあげてほしいと思います。


オスカーを受賞したことによりこの映画の存在を知り、トレイラーを見て私は驚愕しました・・・、どうして子どもたちの映像が流れれているのか、罪を犯しているわけでもないのにいかにも悪人然と撮影されている町の人たち・・・。あまりにも気の毒です。


イルカがかわいそうと言いながら、ナイフとフォークでステーキを切り刻み、ヤミヤミと言いながら肉を食べながらこんな映画を作っている人達の姿が目に浮かび、怒りが込み上げてきます。


これを書いた時点で、今後、この話題は一切したくありません。誰かと意見を戦わすつもりもありません。映画は絶対見ませんし興味もありません。コメントをいただいた方には感謝いたしますが、お返事はいたしかねます。ご了承ください。




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◆グリーン・ゾーン/GREEN ZONE 79点

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2010年5月14日公開 公式HP (US公式HP

監督: ポール・グリーングラス

脚本: ブライアン・ヘルゲランド

出演: マット・デイモン ( ロイ・ミラー)
   グレッグ・キニア (国防総省のクラーク・パウンドストーン)
   ブレンダン・グリーソン (CIA調査官のブラウン)
   エイミー・ライアン (ローリー・デイン)
   ジェリー・デラ=サラ (SFC ウィルキンス)
   Igal Naor  (アル・ラウィ)


”114分間、あなたは最前線へ送り込まれる。”

グリーンゾーンとは、死と隣り合わせの危険地帯に囲まれた、一触即発の「安全地帯」、かつて連合国暫定当局があったバグダード市内10km²にわたるエリア。

ノンフィクション作品『インペリアル・ライフ・イン・ザ・エメラルド・シティ(2006)』ラジャフ・チャンドラセカラン著書がもとになっています。


■story:ロイ・ミラー(マット・デイモン)と彼の部隊は、砂漠地帯に隠された大量破壊兵器の所在を追う極秘任務に就くが、探せども探せども、兵器の痕跡すら発見できない。
大量破壊兵器に関する情報の正確性に不信を抱いたミラーは、作戦会議の席で情報源についての説明を求めるが、「情報は精査されている。黙って従いたまえ」と上官に一蹴されてしまう。更に、激しい銃撃戦の末に拘束した、大量破壊兵器発見の糸口と思われた重要参考人さえも、国防総省のパウンドストーン(グレッグ・キニア)の手によって、力づくで奪われてしまう。
国防総省の動きを不審に思ったミラーは、同じ疑念を抱いていたCIAのブラウン(ブレンダン・グリーソン)と共闘し、部隊を離れ単独で調査を開始する。飛び交う偽情報と激しい銃弾戦をすり抜け、パウンドストーンに極秘情報を提供している正体不明の大物キーマン"マゼラン"を追う。果たして、大量破壊兵器の行方は?そして、執拗な妨害工作を仕掛けるパウンドストーンの思惑とは?
謎の核心に迫った彼が探り当てたのは、世界中に激震が走る衝撃的な"真実"だった…。



日本版公式HPが立ち上がってすぐこの作品に注目していたrobanosocksですが、まさか、東宝東和のスニークレビューで招待された作品がこの作品だとは思っていなくて、思わず拍手・・っと言う感じでした♪



相変わらずポール・グリーングラス監督のハンディカメラ撮影は健在で、まるでその場にいるかのような、見ていて目が回るほどの緊迫感に終始ついていくのが精いっぱいという感じで、否応なくその戦場に引きずり込まれる感じがする。そのせいもあってか、観ているときに「ユナイテット93」の映像を彷彿させるものがあります・・・


ただ、緊迫した早口のセリフを翻訳した字幕を逃さないように読みながら、映像を観なくてはいけないのがちょっと大変だったけど(苦笑)

この映画には他の戦争映画のようなドカンドカンとした派手な爆撃シーンはむしろ少なくて、最前線の生身の人間同士の銃撃シーンが中心で、余分なドラマ性が極力省かれて描かれているので、まるでドキュメンタリー映画の様相を呈しています。

そして、なにかと見慣れなくて同じようにしか見えない中東の俳優さんの長くて覚えにくい名前で、顔と名前が一致しなくて苦労するこの手の中東戦争を扱った映画が多い中、最小限の登場人物と最小限のセリフで、より簡潔にわかりやすい作りになっていた気がします。

また、この作品に込めるメッセージが、大変シンプルで、それでいて的を得た一行を、ある意外な人物の行動と口によって見るものに突きつける瞬間は、ミラーでなくても傍観している我々でさえ一瞬フリーズする。

この作品の中で活躍するヒーローは、正義のために真実を突き止めようとするミラーでなく、自分たち自身で祖国を再建させたいと願う市民の意志なんだと・・・・

そして、衝撃的事実が明らかに・・・・


ポール・グリーングラス監督とマット・デイモンの人気「ボーン」シリーズでのお約束ともいえるラストのパメラ・ランディに送る鳥肌ものの一言が・・・この作品でもニューヨーク・タイムズのローリー・デインに送ったミラーのメールという形で例外なく使われるのです(笑)まぁ、これが好きなんだけどね、私も!(笑)思わず、出た!という感じです(笑)。






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